お知らせ
2025 / 05 / 02
読む力がお子さんを変える

『楽譜って読めきゃいけないの?』
今回は読譜についてお話したいと思います。
「うちの子、耳で聞いただけで弾けちゃうのです」
そんなふうにお話くださる保護者の方、
実はたくさんいらっしゃいます。
耳で覚えてパッと弾ける力は、すばらしい才能。
音感が良く、集中力もある証です。
でもそれだと、どうしても
「知っている曲」「聴いたことのある曲」
しか弾けなくなってしまいますね。
一方で、楽譜が読めるとようになると
まだ聴いたことのない曲でも
楽譜という「音の地図」をたよりに
自分の力で弾けるようになります。
例えるなら、
耳コピだけの力は「人の後ろについていける力」。
(まず誰かに弾いてもらうか、聴かせてもらうかが必要)
一方、読譜の力は
「自分で音の地図を見て、どこまでも行ける力」。
そして何より、楽譜の中には
「この音はやさしく」「ここは前のめりになる感じで」
など、作り手の気持ちやメッセージが書かれています。
それを読み取ることは、
ピアノで自分の気持ちを表現することに
直結しているのです。
気づいた気持ちを、自分の音で届ける。
それが、
**表現**です。
「こう弾きなさい」と言われたとおりに弾くの
ではなく、
「わたしは、こう感じたよ!」
そんな演奏のできる子に育って欲しいと
思いませんか?
楽譜を読める力が
お子さんが自分を表現する
ツールになりますよ。