お知らせ
2024 / 11 / 07
ピアノの前でつぶやいた小さな不安【5歳生徒さん】

発表会が、少しずつ近づいてきました。
初めて舞台に立つ小さな生徒さんが
ある日レッスンの中で、ふと
こんなことを聞いてきました。
「発表会で…失敗したらどうなるの?」
その小さな声に、胸がきゅっとなりました。
きっと、心のどこかでがんばりたいって
思っているからこそ、
こんなふうに聞いてくれたのですね。
「大丈夫。失敗しても、誰も怒ったりしないよ。
それよりも、発表会まで一生懸命に練習することが
いちばん大事なの。
そのがんばりがあるからみんな応援してくれるんだよ」
私たちが子どもたちに伝えたいのは、
“うまくやること”よりも
“心をこめること”の大切さ。
発表会は、自分のためだけじゃなくて
「誰かのために」心をこめて弾く
大切な経験の場です。
小さな手で、小さな心で
がんばって誰かに気持ちを届けようとする姿に
きっと私たち大人のほうが
胸を打たれることでしょう。
舞台に立つその日まで、ゆっくりと
でも確かに
子どもたちは成長しているんですね。